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自作ゲームを作るブログ

自作ゲーム(ADV)を完成すべく、モチベ維持のためブログを始めました。コメントなどなど反応してくれると尻尾ふって喜びます。

法廷バトルの功罪 逆転裁判6雑感

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優れたプロダクトとは、何でも入る箱のようなもの…

うろ覚えですが、そんな言葉を聞いたことがあります。要は使い手にとって自由に扱う、あるいはカスタマイズできる…そんな製品はステキでしょ?という話です。iPhoneなんてのは正しくソレですね。(←ここまでうろ覚え)

で、この話は丸々、ゲームにも当てはまると思うんです。即ち、「優れたゲームシステムとは、何でも入る箱のようなもの」

作り手にとって自由に扱える…つまり、色々な楽しみを作れるシステムこそ、優れている。

幅を広く取れば、ゲームシステムと言うよりゲームジャンルになるかもしれません。例えば横スクロールゲーム。その中でもマリオの様なジャンプアクション、シューティング+敵の武器をコピーする、ロックマンシステムなどなど。

ADVで言えば、FCポートピア連続殺人事件で生まれた選択コマンド。かまいたちの夜でお馴染み、サウンドノベル

どの作品も同一のシステムで作られた続編、あるいは亜流コピーなどが続々と生まれました。それこそが、優れたシステムの証…

…そして、その中の一つに「法廷バトル」も、あって然るべきでしょう。

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(ところで、今回の記事は長すぎるので逆転裁判6から可愛いキャラの画像を拾って貼っつけてます。レイファ様ばんざーい)

 

さて、何でこんな話をするかと言うとですね…実はついさっき、逆転裁判6をクリアしたんですよ。結論から言えば、ヒジョーに面白かった!少なくとも逆転検事2と同じぐらい、あるいはそれ以上に!

これは名作だぜ…Amazonの評判も上々に違いねえ…と覗きにいったらビックリ。清々しいまでの賛否両論じゃないですか!何故だお前らッ!!

で、批判意見を見てるとですね…「キャラが気に食わない」「後付け設定が気に食わない」「ナルホドが目立たないのが気に食わない」「そもそも物語の舞台が気に食わない」…ま、星1レベルだとどれか一つはゼッタイ入ってます。

確かに…これらの意見もわかる気がします。ナルホドは例によってパチモン臭いし、オドロキは謎の後付け設定でお前何者だ状態、検事シリーズすら上回る異国の非日常感…特にこれまでのシリーズからは考えられない事態が発生しまくっています。

僕もシリーズ全てをプレイしてきた、逆転裁判シリーズのファンの1人です。オドロキに謝りながら検事席でうずくまるナルホドを見るのはビミョーな気分ですし、そうでなくともイキナリ洞窟探検を始める主人公を逆転裁判で見るとは思いもよらなかった。

…でも、面白かったんですよね…それは何故か。

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(今回追加された考え中モーションが可愛いかったです)

 

もちろん他に良い点が沢山あった(演出、シナリオ、難易度、御霊の託宣など)というのも理由ですが…全部まとめると理由はやっぱり、逆転裁判として良くできていたから。

いや、この表現は最早適切ではなくなった。正確に言わなくてはならない…つまり理由は、法廷バトルが楽しかった。こうなります。

 

 

 

さてと…ようやく最初の話題にリンクしました。忘れないうちに結論を書いておきましょう。何が言いたいかと言うと、「法廷バトルある限り、逆転裁判逆転裁判だろう」「法廷バトルは優れたシステムだ」「優れているが故にプレイヤーとのすれ違いが発生した」ま、そんなとこです。

まず、知らない方もいらっしゃると思うので説明を。逆転裁判1〜4と5,6を作ったスタッフは異なります。初期シリーズを監督したのが巧舟D(ディレクター)、5,6を手がけたのが山崎Dと江城Pです。

 

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(みぬきちゃんは4の立ち絵の方が良かったかな…塗さんの絵が好きなんです)

 

先に初期作品の方から説明しておきましょう。巧舟さんはシリーズの生みの親であり、法廷バトルというシステムからシナリオ、そしてテキスト、挙句は演出のタイミング指示まで全部やっていた、まさしく生みの親!という。二度言いたくなるぐらい生みの親なのです。

巧舟さん自身の言葉を借りれば「大人のおとぎ話」あるいは、シンプルなミステリ…冷めた視点からの軽妙なセリフ回し、冗談みたいなキャラ名、そして法廷で繰り広げられる、検事と弁護士のアツい戦い…これら全ての要素が、逆転裁判逆転裁判たらしめていたのです。…少なくとも当時は。

もう一つ、巧舟作品の特徴…いや巧舟さんソノモノの特徴かもしれませんが、全体的に行き当たりバッタリです。トリックもセリフ回しも、イキオイで突っ切ります。何でも1作目は、早く話が書きたいからキャラ名をテキトーに付け、主要キャラの家庭事情などミジンも考えずに書き始めたとか。

書いてるうちに辻褄合わせができれば良いのですが、「良い具合にバラまいた」(公式ブログより抜粋)はずの伏線が全く意味をなさず、脚本をボロボロに崩壊させた逆転裁判4のリリース以降、彼はシリーズから離れることになります…

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(2人並んでからが本番。コンビで可愛いかったです)

 

そして時は過ぎ2013年。スピンオフの「逆転検事」シリーズを手がけた山崎江城コンビが、凍結状態だった本編に手を出しました。シナリオを手がける山崎さんは、逆転裁判の大ファンとしてカプコンに就職した生粋の大ファン!という。二度言いたくなるぐらい大大ファンなのです。

 作品としての特徴は…壮大な舞台に巨大組織の暗躍、裏に蠢めく陰謀の影!正義のチカラで悪を打ち砕け!!どんでん返しに次ぐどんでん返し!!!みたいな。サスペンスにも似た、少年マンガ的なイキオイがあります。そのクセ脚本は緻密極まっているという、ピクサー的なチーム構成ならではですね。

さて…両者の特徴のあらましで分かっていただけたでしょうか。イキオイという点では共通しているものの、それ以外の点が悉く異なるのです。恐らく根底に流れるモノが違うんでしょうね…ミステリとサスペンスぐらい違う。双子も多重人格もトクシュな精神病も、ミステリの人は使いたくないんだよ!全部お前のことだぞ逆転裁判6!!

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(いい画像が見つからなかったけど、プーコはオチが意外にも可愛かったです)

 

しかしここまで違っても逆転裁判5,6は間違いなく逆転裁判シリーズだし、(少なくとも5は)異色作でも無かったのです。それは何故か!

…そう、ここでもう一度、冒頭のコトバを思い出して下さい。「優れたゲームシステムは、何でも入る箱の様なもの」…

法廷バトル…ムジュンを突き付ける、シンプルかつ洗練されたシステムに、個性は無かった。全てを受け入れるだけの器を持っていたのです。

しかし幸か不幸か、生みの親である巧舟さんの強烈な個性はゲームの世界観を作り上げ、プレイヤーに大きな衝撃を与えた…無個性なシステムと共に!

個性と無個性…ここに生まれたムジュンこそが、逆転裁判6が賛否両論となったキモだと考えます。

 

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(真宵ちゃんは…詐欺レベルで出番なかったね…)

 

これまでのシリーズと今回の6。同一のシステムでありながら、中に入っているモノが異なるのです。そして多くの人が、今まで中に入っていたモノこそが逆転裁判だと言っている。

でも…本当にそうなんでしょうか?法廷バトルさえあれば、逆転裁判なのでは?実際、大逆転裁判での舞台はイギリスです。(尤も、巧舟さん自身が手がけているので細かいセンスなどは間違いなく本家譲りですが)

この意見に反対したくなる人がいるのも分かります。ナルホドとかマヨイちゃんがいてこその逆転裁判だと(実際キャラ人気が無きゃ売れてなかったろうし) 。しかし現実にはオドロキがでたり、イギリスにいったり、果ては考古学者と一緒に魔女裁判…案外フトコロが広いと思いませんか?

確かに、今作までの後期シリーズはビミョーな作品ばかりでした。しかし!逆転裁判6は良い点が沢山あったではないですか!

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(ココネもモデリングとモーションが更に良くなって可愛かったです)

 

 

今作を酷評する方へ。個人の感想はモチロン自由ですが、出来るならば色メガネを外して判断して頂きたい。ADVでキャラが占める魅力の割合は大きいのはあります。ただ、そればかりに気を取られて全体を楽しめないのはモッタイない!

それに…正直、いつまでも過去作に囚われていては、今作のスタッフが報われません。今作が気合に満ちた作品なのは製品から滲み出ていますし、スタッフとしても彼等の得意分野で勝負してきたように見えます。

何と言っても、法廷バトルはどんな事件を載せても成立する、優れたゲームシステム。購入を迷っている方、是非とも買って、楽しんで下さい。新たなる法廷が待っていますよ!!

 

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(可愛い子は出し切ったので、最後にお気に入りキャラでも載せときます。ほら、可愛げが…無いことも無いでしょ?…やっぱり無い?)

 

…今回は長くなりましたね…6自体の感想レビューは、気が向いたら書きます。今作は感想を共有したくなるイベント沢山あったし…レイファ様可愛いしヒルネリアちゃん可愛いし、まさかアイツが既に…!(でも検事席のナルホドの情けなさだけは絶許)